第10回手稲HomeDoctorLeagueConference
2010.8.20(金)
「外来で診る感染症」
今回は「感染症」をテーマにケースカンファレンスと特別講演の二部構成で行われた。最初のインタラクティブケースカンファレンスでは手稲渓仁会病院の総合内科の研修医より症例提示が行われた。発熱・関節痛を呈した19歳男性のケースである。病歴・既往歴・身体所見のプレゼンの後に感染症科チーフの岸田先生の巧みな誘導の元、いよいよ討論の開始である。この症例をどのように診断し治療につなげていくかの思考過程をフロアーと一体となって紐解いていくのである。病歴や患者背景だけでも診断の手がかりになる情報が埋もれていることもある。聞き逃していることはないかと会場一体となって、主治医に質問していく。プレゼンに示されなかった隠し情報をあぶり出し診断への一助とするのである。その後に検査データの提示。ここでもキーになる所見・鑑別に必要なデータを理路整然と組み立てていく。そして最後に診断の答えと治療経過の解説。珍しいケースであったが、情報を丁寧に読み解けば、納得のいく結論を導き出せたのである。
後半は静岡がんセンターの大曲先生の「感染症診療のロジック2010ー熱にどう切り込むかー」と題した特別講演。日本でも著名な感染症のスペシャリストとあって、講演時には会場は溢れんばかりの聴衆で超満員で臨時の椅子も持ち出された始末である。5つの感染症のロジックを押さえるべきとのレクチャーが始まる。すなわち①患者背景②フォーカス臓器は?③起因菌を予想④抗菌剤を考える⑤臨床経過を注意深くみるーである。ここでは症例を交えながら、2名の研修医が生け贄になり大曲先生との丁々発止のやりとりで診断を解説していくものであった。2時間あまりの会であったが、あっという間に過ぎ去るほどの内容の濃いもので、感染症の魅力・診断過程の醍醐味を味わうことが出来、超有意義な会であった。
第14回手稲糖尿病カンファレンス
2010.6.24(火)
「いかにスムーズに外来でインスリン導入を始めるか?」
この会も14回を数えるまでになった。今回は特別講演の形式で順天堂大学の弘世准教授をお招きして講演を頂いた。西宮市民中央病院での7年間の臨床経験談も披露され、外来でのインスリン導入のはしりの話が特に印象に残った。当時は糖尿病のオーソリティから強い反対の意見があったようである。そこは臨床の第一線で
揉まれた経験が最後にはモノを言うようである。とにかく説得力ある話が印象に残り、河盛ファミリーの伝統を強く感じた。今回の出席者はコメディカル50名、医師6名で盛況であった。印象に残ったキーワードは「基礎インスリン」である。この考え方を基本に経験豊富な臨床のデータを紐解いていく手法は実に説得力あるものである。簡便なインスリン導入は広まりつつあるが、基本の考え方をしっかり押さえておくことが、より重要であることを認識することができた。協賛のアベンティスのご好意で弘世先生の名書「続・これなら簡単、今すぐできる外来インスリン導入」が配布され好評を得ていた。
手稲山腎カンファレンス2010
2010.6.15(火)
「ネフローゼ症候群」
渓仁会の山地先生の講義を拝聴したが今回は「ネフローゼ症候群」の話である。いつものように経験症例を解りやすく解説しながら、疾患の理解を深めるような巧みな構成である。引き続いての最新の膜性腎症のトピックスの解説。地味ながらファンが多く毎回観衆が増えているようである。恒例のJRタワーホテルの32階の会場設定が憎らしい。腎臓病は派手さはないがしっかり押さえておくべき領域で、プライマリーケアでの遭遇チャンスが多い疾患である。きちんと勉強すれば、楽しさも倍増の領域ではないだろうか!
手稲HomeDoctorLeagueConference
2010.5.19(水)
「関節リウマチのプライマリケア」
北大の第二内科 渥美達也准教授の講演を伺った。RAの診療はこの10年くらいで格段に進歩している。早期に診断して積極的に治療することが重要である。専門的な治療のお話はなかったが、考え方の基本を理解することができた。滑膜炎であるので、MRIで病変の診断がつくがそれがRAかどうかはやはり問診を含めた臨床経過が大事で、鑑別診断を要する。関節の痛みはあるのか、どこが痛いのか、どのような痛みか、持続性・破壊性はなどの病歴聴取をとおしての経験豊富な診断過程を伺うことができた。

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